朝晩は涼しくなり、夜は虫の鳴き声も秋めいてきました。風邪や胃腸炎の患者さんは年中、一定の割合でおられますが、季節によって流行るウィルスや症状は少しずつ変わってきます。「風邪は万病のもと。」だんだんと寒くなってきますので、体調管理に気をつけましょう。

 

平成30年9月17日、日本プライマリ・ケア連合学会 第16回秋季生涯教育セミナーの乳幼児健診ワークショップに参加して勉強してきました。

 

現在、堺市では、生後1から3ヵ月時(前期)と9から11ヵ月時(後期)に、大阪府内の協力医療機関で乳児一般健康診査を実施しています。

http://www.city.sakai.lg.jp/kosodate/hughug/mokuteki/shiritai/kenko/nyuyojikensa/nyujikensa.html

 

また、4カ月児、1歳6ヵ月児、3歳児の健康診査は保健センターでの集団健診となります。

http://www.city.sakai.lg.jp/kosodate/hughug/mokuteki/shiritai/kenko/nyuyojikensa/kenkoshinsa.html

 

写真にあります「CHEER」とは、

Child Health Examination and Empowerment of child Rearingの略称であり、

子どもの健康診断と子育てのエンパワーメントという意味です。

(こどものみかた http://kodomonomikata.luna.weblife.me/cheer.html)

 

単に身体診察を行うだけではなく、お子さんの発達や成長の状態も把握し、保護者の方の子育てに関する悩みやストレスなどにも耳を傾ける。そして、気になる点を伝えるだけでなく、できていること、工夫されている点もお伝えし、子育てを頑張る保護者の方を元気づける(エンパワー)ことが重要だと学びました。

 

健診は成人でも同様ですが、診断名をつげる機会ではなく、「スクリーニング」と言いますが、あくまで少し気になる点がないかどうかを見極め、あれば次のフォローにつなげていくことが目的です。

 

気になる点を判断するには、正常が分かる必要があります。たとえば、胸部聴診で正常な心音、呼吸音が分かって初めて、異常な心雑音、肺雑音を聞き分けることができます。お子さんの場合は、だいたい何歳くらいの子どもだとこんな感じ、というイメージをつかんでおくことが大切で、今回のワークショップでは、「イクラちゃん」が1才くらい、「タラちゃん」が3才くらい、「くれよんしんちゃん」が5才くらいのイメージだと教わりました。分かりやすいですね!

 

お子さんの発達や成長について心配な点がある方もいらっしゃるかもしれません。発達や成長については多少、個人差がありますが、少し気になる点がある場合には、それまでにできることを一緒に考え、具体的なフォローの計画を立てることで保護者の方の不安の軽減につなげることができます。もちろん、必要な場合には専門医療機関に紹介も行います。

 

当クリニックでは、乳児一般健康診査(後期)を実施しています。また、堺市の集団健診で診察医としてお会いすることがあるかもしれません。

 

お子さんも保護者の方もエンパワーできるような健診や日常診療を心がけていきたいと思います。