(長男作。診察室の壁に飾っています。)

 

新年になり、すでに1月が終わろうとしています。月日が経つのは早いですね。インフルエンザが大流行しています。私の子どもたちは予防接種をしましたが、4人全員、インフルエンザAに罹患しました。インフルエンザもそろそろ減ってくるかと思いますが、次はまたじわじわと胃腸炎が増えてきています。手をしっかり洗いましょう。

 

遅くなりましたが、平成31年初のブログのテーマは「訪問診療」についてです。

 

「往診」という言葉もありますが、正しくは、予定の日時に計画的に実施するのが「訪問診療」で、患者や家族の要望に応じて臨時で訪問を行うことを「往診」と呼びます。

 

医療費に関して言うと、およそ外来診療<訪問診療・往診<入院の順に医療費は高くなります。訪問診療は外来通院よりは高くコストがかかりますが、入院よりは低コストとなるため、政策的には入院患者を減らし、在宅や施設への訪問診療に移行できたほうが、全体としては医療費の抑制につながります。

 

現在の日本は「高齢化社会」、「高齢社会」、「超高齢社会」のどれにあたるでしょうか?

 

ある国・地域において、高齢者が人口の7%以上を占める場合を「高齢化社会」、14%以上では「高齢社会」、21%以上を「超高齢社会」と呼びます。日本では、1935年に4.7%でしたが、2007年にはすでに21.5%となり、「超高齢社会」に突入しました。これからもしばらく高齢者人口は増え続け、病院だけではその受け皿は不足するため、入院以外で可能な診療や療養は、できる限り自宅や施設で実施されるのが望ましいと言えます。

 

また、ご自身は終末期をどこで過ごしたいですか?という質問に対して、「自宅」と答える方が多いことは容易に想像できるでしょう。それぞれの家庭で事情は変わりますが、可能なら自分も両親や祖父母などの家族も住み慣れた自宅で療養できるに越したことはありません。

 

現在は、その「住み慣れた自宅で療養したい」を支える社会的な仕組み(地域包括ケアシステム)ができつつあります。医師がご自宅に伺う訪問診療や往診、看護師さんの訪問看護、薬剤師さんの訪問薬剤指導、ヘルパーさんによる生活支援・介護、それらを統括していただく場合が多いケアマネージャーさんなど、様々な社会的資源が利用できるようになりました。

 

当院も「地域包括ケア」の実現に向けて、微力ながら訪問診療に取り組み、貢献できればと考えております。例えば、ご家族の介護が急に必要となり、どうすればいいか、どこに相談をしたらいいか不明な場合もあるかと思います。訪問診療について何かご相談などあれば、お気軽に当院までお問合せください。