(長男作の指人形と長男の手です。何か違和感がありますが、手は交叉しています・・)

 

「いびきが大きい。」

「朝、熟睡感がない。」

などの症状はありませんか?

 

今回のテーマは「睡眠時無呼吸症候群」です。

 

「睡眠時無呼吸症候群」には、大きく分けて「閉塞性」と「中枢性」があります。「中枢性」とは脳梗塞や心不全などに伴い呼吸をするための脳の機能が不調をきたして起こる状態ですが、「睡眠時無呼吸症候群」の大部分は「閉塞性」ですので、ここでは主に「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」について説明させていただきます。

 

ひとを含め動物は本来、鼻で呼吸をする生き物です。最近、花粉症でお困りの患者さんが増えていますが、鼻炎で鼻づまりがあると鼻呼吸ができなくなり、口呼吸になってしまうことがあります。鼻呼吸の場合、吸った息は、鼻→のど→気管と通りぬけていきますが、閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、この吸った息の通り道のどこかが狭窄して起こります。主には、のどのあたりが狭くなりいびきや無呼吸が起こりますが、いまの時期、鼻炎で鼻づまりがひどいと、一時的な閉塞性睡眠時無呼吸症候群の状態となり、口呼吸で口が乾いたり、何度も目が覚める(中途覚醒)ような経験がある方もいらっしゃるかと思います。また、鼻中隔弯曲や扁桃やアデノイドの肥大なども閉塞性睡眠時無呼吸症候群の原因となることがあり、それらが疑われる場合は、耳鼻咽喉科に紹介させていただくこともあります。

 

顔の形は人それぞれですが、顎が小さめの方は、口腔内の容積が小さくなり、息の通り道が狭い可能性があります。また、脂肪はのどや首の内側にもつくことがあり、それもまた気道が狭くなる一因となります。通常、起きているときは無呼吸が起こることはありません。しかし、寝入ってしまうと、のどのあたりの筋肉もリラックスして、重力で気道が狭くなります。狭い通り道を息が勢いよくとおると振動で「いびき」が起こり、さらに吸い込む陰圧が強くなると、気道がぺしゃんこになってしまい、無呼吸に至ります。無呼吸になると、脳から「起きてちゃんと呼吸をするように」と伝達が下され、覚醒して体を動かし、気道を確保して呼吸を再開するのですが、その都度、眠りが妨げられ、また寝入ってしまうと同じようにいびき、無呼吸を一晩中、繰り返すことになります。結果的に十分時間寝たとしても、眠りが浅く熟睡感がなく、疲れがとれなかったり、肩こりや頭痛の原因になったりします。

 

また、睡眠時無呼吸症候群は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの代謝異常にも影響することが分かっています。

 

私たちにとって睡眠は、食べることと同じくらい重要な意味を持ちます。みなさんはいい睡眠をとれていますか?当院では、睡眠時無呼吸症候群の診断や治療、不眠症の鑑別や治療も行っております。睡眠についてご心配がある場合は、お気軽にご相談ください。