夏真っ盛りです。

 

夏休みの子どもたちを遊ばせるためには、天気がいい時は公園は暑すぎて、

やはりプールが一番でしょうか・・。

 

クリニックの前のひまわり、おくらもすくすくと成長してくれています。

自宅の庭の雑草もですが・・。

 

夏は汗をかいたり、虫に刺されたりして、皮膚のトラブルが増える季節です。

 

今回のテーマは「とびひ」です。

 

「とびひ」は正式には「伝染性膿痂疹」と言い、水疱性膿痂疹と痂疲性膿痂疹に分けられます。

前者はみずぶくれができて、やぶれてびらんのようになることがあり、

後者はじくじくとかさぶたができることがあります。

水疱性は黄色ブドウ球菌、痂疲性は連鎖球菌により生じると言われています。

 

皮膚には皮膚球菌や黄色ブドウ球菌と呼ばれる常在菌が、常在と書かれるとおり、いつも存在しています。ただ、普段は正常の皮膚にはバリアー機能があるため、それらの常在菌が体内に侵入して悪さをすることはありません。しかし、アトピー性皮膚炎やケガ、虫さされなどがあり、かゆみで掻いてしまったりすると、皮膚のバリアーが破綻して、そこから常在菌が悪さをしだすことがあります。

 

伝染性膿痂疹もその一つに挙げられます。

 

治療としては、重症度にもよりますが、典型的には抗生剤の内服と、局所への抗生剤の軟膏塗布を行います。皮膚のかゆみが強い場合には、かゆみ止めの内服を併用することもあります。

 

MRSAという言葉はご存じでしょうか。

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の略称で、抗生剤が効きにくい黄色ブドウ球菌です。黄色ブドウ球菌自体は皮膚に常在するのですが、抗生剤を頻繁に使用していると、少し特殊な抗生剤が効きにくいMRSAという黄色ブドウ球菌が出現してしまうことがあります。その耐性菌が原因で病気が起こると、いざというときに使いたい抗生剤が効かずに、さらに強い抗生剤を選択せざるをえなくなる場合があります。

 

抗生剤で治療をする際に、その抗生剤が効かないという状況は避けなければならず、そのためには、日ごろから適正な抗生剤の使用が重要となります。

 

とびひも軽症であれば外用のみで改善する場合もあります。抗生剤の内服が必要かどうか慎重に判断し、必要時はしっかりと使うことを目標に、診察室で治療方針を決めていきましょう。

 

まだまだ暑い日が続きますが、熱中症にも注意して、皮膚のトラブルでお困りの際は、お気軽にご相談いただければ幸いです。