徐々に寒くなってきました。
風邪や胃腸炎も増えつつあります。
インフルエンザは10月現在、例年よりも激減しています。新型コロナウィルス感染予防として、みなさんがマスクをして、手洗いや手指消毒を行い、3密を避けるようにしていただいている結果だと思われます。
しかし、これから冬に向けて、インフルエンザや新型コロナウィルス感染が増えてくる可能性もあります。同時に、新型コロナウィルスがどのような状況の時に感染しやすいか、特性も分かりつつあります。 コロナ予防のコツをおさえつつ、日常生活を送っていきましょう。
繰り返しになる点もありますが、
・3密(密室、密集、密接)をできるだけ避ける。
・換気をできるだけ行う。
・マスクを互いに着けて1m以上離れていれば、感染のリスクは下がる。
・体調が悪いときは無理をしない。
・外で何かに触れたあとは、顔などに触れる前に手を洗うか手指消毒を行う。
・インフルエンザやコロナのその地域での流行を意識する。
です。
今回のブログのテーマは、「睡眠時無呼吸症候群の治療」についてです。
2019年3月2日のブログ
「いびきにご用心!~睡眠時無呼吸症候群~」
https://misaki-familyclinic.net/2019/03/02/711/
もご参照いただければ幸いです。
いびきに続いてのどの通り道が狭くなるために起こる閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療法としては、
①減量
②CPAP
③マウスピース
④耳鼻咽喉科手術
があります。
①減量については、肥満のある方は減量することで睡眠時無呼吸が軽減する可能性がありますが、顔かたちなどがのどの狭窄に影響していると、それだけでは不十分で他の治療も必要となる場合があります。
②CPAP治療とは、鼻だけか鼻と口を覆うマスクを着けて寝ることで、閉塞性の無呼吸が起こるとそれに対して機械が空気を送り込み、陽圧をかけてのどの狭窄を解除してくれる仕組みです。中等度以上の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者には広く適応となります。保険診療で治療を行うことができます。
③マウスピース治療は、比較的軽症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者に適応となり、睡眠時無呼吸症候群の検査結果を添付し、医科から歯科へ紹介状(診療情報提供書)を作成することで、歯科で無呼吸専用のマウスピースを作成してもらうことができます。紹介先の歯科で無呼吸用のマウスピース治療が可能かどうかの確認が必要となります。
④扁桃腺肥大など口腔内の特定の異常があり、それが睡眠時無呼吸の原因となっている場合には、耳鼻咽喉科的な手術治療の適応となる場合があり、その際は耳鼻咽喉科に紹介を行います。
以上の治療法は、どれか一つとは限らず、個々の患者さんの状態に応じて、オーバーラップして治療を行う場合もあり、一つを試してまた別の治療法に変更することも可能です。
睡眠は毎日のことで、長年、睡眠とはこんなもんだと思って生活しており、しかし、実は睡眠時無呼吸症候群の症状が出ていて、それと認識されていない方も少なからずおられます。
睡眠時無呼吸症候群の症状
・いびき
・睡眠中の呼吸停止
・日中の眠気
・朝、すっきり起きられない
・肩こり、頭痛
・胸やけ
など
上記のような症状がご心配な場合は、一度、当院までご相談いただければ幸いです。診断を行った上で、必要時は適切な治療法を検討していきましょう。